企業紹介 No.1
レインフォレスト・アライアンス コンソーシアムは、レインフォレスト・アライアンス認証を広めていくため、認証農園産品を取り扱う企業が集まって作った任意のグループです。レインフォレスト・アライアンス認証にはどのような企業や人がかかわっているのか、順にご紹介していきます。
初回は、レインフォレスト・アライアンス コンソーシアム理事企業の株式会社 ユニフルーティー ジャパン様です。長い間、レインフォレスト・アライアンス認証に取り組まれているバナナの輸入・販売会社です。
お話しを伺った方:
奥井慶樹さん- 経営管理部 プロダクト&ロジスティックマネジメント シニアスーパーバイザー
石橋慧さん- ブランディング&マーケティングアシスタント
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まず、会社の業務内容から教えてください。
石橋さん:ユニフルーティーグループの一員として、バナナを始め、果実や野菜の栽培から輸送、加工、流通、販売までを自社グループで一貫して管理しています。
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長い間レインフォレスト・アライアンス認証に取り組まれているそうですが、いつ頃からですか?
石橋さん:フィリピンにあるユニフルーティーグループの自社管理バナナ農園において、2002年にレインフォレスト・アライアンス認証を取得し、その後、2005年末から認証マークを付けたバナナを日本での輸入・販売を開始しました。
非常に早い時期から、取り組まれているのですね。
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レインフォレスト・アライアンス認証に取り組んでよかったことは何ですか?
奥井さん:レインフォレスト・アライアンス認証を取得することによって、生産地でも持続可能な農業に対する意識が高まりました。最近では、レインフォレスト・アライアンス認証が環境や社会面に配慮している良いイメージとともに浸透した結果、サトウキビ畑をバナナ畑に転作する地主も出てきました。
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レインフォレスト・アライアンス認証に関して、どのような活動に取り組まれていますか?
石橋さん:対外的にはウエブサイト、パッケージ、イベント、店頭のPOPにレインフォレスト・アライアンス認証マークを使用して情報発信をしたり、学生に向けた企業紹介冊子内で、レインフォレスト・アライアンス認証に関する啓蒙活動などをしております。
奥井さん:ユニフルーティーグループでは、日本とフィリピンの両国のスタッフがレインフォレスト・アライアンス認証の理解を深める活動をしています。例えば、フィリピンの認証農園で働くマネージャーやチーフが定期的に来日し、日本の小売店の店頭などを訪問し、どのように自分たちの生産したバナナが売られているのか学んでいます。また、日本の社員もフィリピンの認証農園を訪問し、研修をうける機会を設けております。お互いに生産国と消費国の現場を見て、知識だけではなく、体験を通して理解を深めています。
お互いの現場をみることができると、理解も深まり、仕事もスムーズに進みますね。
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イチオシ商品はありますか?
奥井さん:「最高峰バナナ」です。この商品は標高1000m以上の限定農園で作られています。豊かな自然だけでなく、労働者や地域住民の理解も得ています。というのも、この地域は、住民の90%がイスラム教徒ですが、農園では年に1度のメッカ巡礼の旅費の支援を行うなどしており、地域住民との関係も良好です。生産地、日本、それぞれの思いが込められた商品です。
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今後の展望をお聞かせください。
奥井さん:2019年3月に、ユニフルーティージャパンのラインナップが大きく変わりました。新しいブランドメッセージは『ハートフル×ユニフルーティー=ハートフルーティー「おいしい」をうれしい」に。』です。買っていただく皆さんの食生活の充実を今だけでなく、100年、200年と提供できるよう、イノベーションを続けていきたいと考えています。
ユニフルーティージャパン株式会社ウエブサイト:https://www.unifrutti.co.jp/
あとがき:イチオシの最高峰バナナと、レインフォレスト・アライアンスのマスコット、アカメアマガエルのマスコットを手に写真を撮らせていただきました。
最高峰バナナをいただき、早速試食。とても濃厚で芳醇な甘みは、やみつきになりますね。まさに「最高峰」のおいしさでした。