レインフォレスト・アライアンス コンソーシアムは、レインフォレスト・アライアンス認証を広めていくため、認証農園産品を取り扱う企業が集まって作った任意のグループです。レインフォレスト・アライアンス認証にはどのような企業や人がかかわっているのか、順にご紹介していきます。
2回目は、レインフォレスト・アライアンス コンソーシアム理事企業のエカテラ・ジャパン・サービス株式会社様です。皆様にもおなじみのリプトンを始めとした多くの紅茶ブランドを展開している、ティーブランド専門のグローバル企業です。
お話しを伺った方:リプトン アシスタントブランドマネジャーの関原真理子さん
関原さんは、リプトンブランドの中でもカフェインレス商品と、サステナビリティを担当されています。
1. まず、会社の業務内容から教えてください。
関原さん:Lipton、Pukka Herbs、TAZO、Brooke Bond等、34のブランドを持つ、世界最大のティーブランドカンパニーとして、日本のティーバッグ市場1位のリプトンを主軸に、茶葉、飲料関連事業を展開しています。
リプトンの紅茶は、ご存じない方はいないのではないでしょうか。
2. 長い間レインフォレスト・アライアンス認証に取り組まれているそうですが、いつ頃からですか?
関原さん:日本では、2009年秋から、レインフォレスト・アライアンス認証マークが記載された商品での販売が始まりました。
また2015年末までに、全世界のリプトンのティーバッグ製品において、レインフォレスト・アライアンス認証茶園で栽培された茶葉での100%使用を実現しています。
全世界で100%なんて、すごいですね!
3. 取り組まれたいきさつは?
関原さん:当社は、生産者から、生活者まで、関わる全ての人が共栄する世の中を目指しています。より持続可能な農業を推進するレインフォレスト・アライアンス認証を取得した茶園で生産された茶葉の使用により、生産地の環境や生産者の生活水準の向上、そのお茶を飲む人のウエルビーイングに貢献することなど、自然と地球との共存に努める理念に基づいております。
貴社とレインフォレスト・アライアンス認証の目指すところが一致したということですね。
4. レインフォレスト・アライアンス認証に関して、どのような活動に取り組まれていますか?
関原さん:商品パッケージにレインフォレスト・アライアンス認証マークを表示している他、ウエブサイトでの情報発信や、SNSキャンペーンなどを行っています。
また、社内では、自社工場、委託先工場を含め、勉強会を行い、教育記録を残すなどして、継続的に啓蒙し、レインフォレスト・アライアンス認証に対する社員の理解を深めています。
5. イチオシ商品はありますか?
関原さん:長年愛されているイエローラベルです。太陽を浴びたケニアのマウントケニア山脈にある自社茶園を始めとした茶葉などを、日本人の味覚、水に合うようリーフの配合を考えながら、日本人のマスターブレンダーがブレンドし、変わらず美味しい味を提供しています。
2023年9月に発売された、カフェインレスのはちみつ紅茶もお勧めです。カフェインレスの優しい口当たり、蜂蜜の甘い香り、味わいをバランスよくブレンドした甘くておいしい紅茶です。お子様からカフェインを気にする方まで、幅広くお楽しみいただける一杯となっています。
カフェインレス紅茶は、今や定番になってきましたね。
6. 今後の計画やチャレンジはありますか?
関原さん:当社は、消費する以上のことを地球環境に還元したいと考えています。
例えば、日本の工場やオフィスの電気はすべて自然エネルギーで賄われています。また、ティーバッグの個包装をしないことで年間約400トンのゴミの削減に貢献しています。
私どもはこれからも、茶園からカップまでの全工程で、環境への負荷を減らす取り組みを進めながら、おいしく、安全で高品質なお茶をお届けしたいと思っています。
エカテラ・ジャパン・サービス株式会社ウエブサイト:Home | Ekaterra Tea
あとがき:事務所や工場の電気を100%自然エネルギー活用、ゴミの削減量年間400トンなど、ティーバッグの中身である茶葉はもちろん、事業活動全体でサステナビリティを推進されているのは素晴らしいですね。
また、早速お勧めのカフェインレスはちみつ紅茶をいただきました。カップにティーバッグを入れると、はちみつの甘い香りが漂います。甘さも茶葉も優しくほっとできる美味しさでした。